石破首相、釜山訪問を調整=今月末、最後の外遊見通し

【ソウル時事】石破茂首相が30日ごろから1泊2日で韓国南東部・釜山を訪問し、李在明大統領と会談する方向で日韓両政府が調整していることが分かった。石破氏の訪韓は首相就任後初めてで、最後の外遊になる見通し。複数の外交関係者が18日までに明らかにした。
李氏が8月23日に東京を訪れて石破氏と会談した際に「次は韓国の地方でお会いしたい」と伝えていた。両首脳は会談で少子高齢化、地方創生といった社会課題に関する当局間協議の立ち上げで合意。日韓は首都圏への一極集中や地方の人口減少といった共通の課題を抱えており、解決に向けて連携強化を目指す方針だ。
李氏の来日に続く石破氏の訪韓について、日本政府関係者は「(首脳が相互訪問を重ねる)シャトル外交を定着させる狙いがある」と指摘した。石破氏は退陣表明しており、10月4日に自民党総裁選が行われる。改善基調にある日韓関係を次期政権に円滑に引き継ぎたい意向とされる。 [時事通信社]