《輝きを放つシルク》雅子さま、私的な夕食会で披露した“全身ゴールド” ファッション専門家「秋を表現された素晴らしい一着」

常にエレガントな装いが注目を集める皇后雅子さま。9月6日、秋篠宮家長男・悠仁さまの成年式では、手袋などの小物も含めて白で統一したオールホワイトコーデを披露。厳かな儀式の場に合わせつつ、華やかさを兼ね備えたファッションだった。
その日の夜には東京・帝国ホテルで開催された私的な夕食会「内宴」に出席。天皇陛下や上皇夫妻、皇族方などが招かれ、1時間45分ほど行われた。雅子さまは、日中のオールホワイトコーデから一転、黄金色の輝きを放つシルクのスーツをお召しになっていた。また、バッグやパールネックレスなどの小物も類型色で統一。”全身ゴールド”のゴージャスな装いで臨まれた。ファッション編集者の軍地彩弓さんが解説する。
「雅子さまが着こなしになられるお洋服の中でも美しさが際立っているのがゴールドのスーツです。今年4月、来日中のトンガ皇太子夫妻を御所に招き、私的な夕食会を開かれた際にお召しになっていたシャンパンゴールドのスーツと同一のものと見られます。素材はシルクでしょうか。伝統的な養蚕を天皇陛下と皇居でされている雅子さまだからこそ、絹織物への想いは格別なのかもしれません」(軍地彩弓さん、以下同)
雅子さまといえば代名詞である”ロイヤルブルー”や”ホワイトコーデ”といった、上品でありながらも柔らかな印象の装いがよく知られているが、昨今では季節感に合わせてゴールドを取り入れることも増えてきた。
2023年10月のバレエ鑑賞の際には金色のスーツジャケットに、金色のレーススカートをお召しに。足元は、光沢のあるオフホワイトのパンプスを履かれていた。2018年10月には、映画『旅猫リポート』のチャリティ試写会に出席する際、金色のワンピースと、襟元とカフスが光沢を放つジャケットを披露された。
日本の文化には季節折々の色があり、まさに紅葉で山々が黄金色に輝く秋にぴったりな色がゴールド。万葉集では黄葉(もみち)と表記されており、奈良時代の頃までは秋の葉といえば”黄金”として親しまれていたという説もあるようです。
和色の呼び方では、ゴールド=黄金(こがね)色。ここでいう”黄金”とは、金そのもの意味と、金色に輝く稲穂の意味があり、特に秋の金色に色づいた水田の風景を思わせてくれる色です。秋に黄金色をお召しになる雅子さまには、こういった日本文化への深い想いがあるように思えます。
今回のスーツは、襟元には同じゴールドのレースがあしらわれています。金色の輝きにも負けない、雅子さまの上品なオーラが輝く素晴らしい一着となっていました」
雅子さまは、夕食会の席でもロイヤルな輝きを放っていたようだ。