斎藤元彦・兵庫県知事の定例会見、10月から時間変更…辞職要求デモで児童下校に支障

兵庫県は、10月から斎藤元彦知事の定例記者会見の開始時間を、現在の午後3時から2~4時間程度、繰り上げることを決めた。会見に合わせて県庁周辺で斎藤氏の辞職を求めるデモが続き、小学生の下校に支障が出ているとして神戸市が対応を求めていた。
定例記者会見は原則毎週1回、県庁2号館4階の記者会見室で開かれる。4月頃から、会見の時間に2号館近くの歩道橋上に人が集まり、会見室に向けて拡声機で「斎藤、辞めろ」などと訴える状況が続いている。
神戸市によると、県庁周辺は小学校の通学路で、下校時にデモが行われることで、歩道橋を避けて横断歩道を利用する児童がいる。児童がデモの参加者から話しかけられることもあり、学校や保護者から不安の声が上がっているという。
県によると、今後の開始時間は午前10時45分か午後1時15分とする方針。11月以降の繰り上げは、10月の状況を踏まえて判断する。会見ではデモの騒音で斎藤氏が記者の質問を聞き取りづらくなり、県が会見室の窓に防音シートを張るなどの対策も実施されている。