今月末のハロウィーンを控え、東京都渋谷区の長谷部健区長は2日、区役所で記者会見を開き、迷惑行為の防止策を発表した。区では毎年路上飲酒などが問題となっている。区長は「迷惑ハロウィーンを禁止する」と述べ、ルールの順守を呼び掛けた。
区は条例で、夜間に渋谷駅周辺での路上飲酒を禁止している。昨年同様、10月31日夜から翌日朝の間、酒の販売自粛を店舗に依頼する。駅前のハチ公像に仮の囲いを設置し、見物できないようにする。電動キックボードのシェアリングサービス「Luup」のポート(車両置き場)の利用も停止する。
路上飲酒や喫煙、ごみのポイ捨てといった迷惑行為へのマナー啓発も行う。長谷部氏は「状況は変化している。昨年は仮装している外国人が増えた印象だ」と語り、訪日外国人への周知を強化する考えを示した。昨年までは英語のみだったが、今年からは中国語や韓国語を含めた多言語で発信する。 [時事通信社]