7日午前9時10分ごろ、能登半島沖の北西約350キロの日本の排他的経済水域(EEZ)内で、水産庁の漁業取り締まり船「おおくに」と北朝鮮の漁船が衝突した。海上保安庁によると、北朝鮮の漁船の乗組員約20人が海に投げ出されたが、十数人は救助された。
◇
衝突現場付近の「大和堆(やまとたい)」は、能登半島沖の好漁場で、日本の排他的経済水域(EEZ)内にある。北朝鮮籍とみられる漁船による違法操業が問題化している。
環境省によると、大和堆は、日本海中央部に位置する海底山脈で、最も浅い部分で水深236メートルある。冷水塊と暖流域との境界部のためイカなどの日本海有数の漁場となっている。
海上保安庁によると、大和堆で違法操業する北朝鮮漁船への対応を強化した5月下旬から今月7日午前8時までに1016隻に退去警告を出した。このうち189隻は、操業を続けたため、巡視船から海面に放水して威嚇し、退去させた。退去警告数は5~7月は不漁だったことなどが影響して前年を下回っていたが、8~9月は前年同期比181隻増の356隻となっていた。
水産庁は大和堆での違法操業に関し昨年1年間で北朝鮮漁船など5315隻に退去警告した。【山口朋辰】