維新・吉村代表 熱狂的虎党の高市新総裁を阪神Vパレードに「お誘いしようかなと思っております」

日本維新の会の吉村洋文代表(50、大阪府知事)が4日、自民党新総裁に高市早苗氏(64)が選ばれたことを受け、大阪市内の党本部で記者団の取材に応じた。
吉村氏は冒頭「これはもう、自民党の選挙ですから。まずは高市新総裁の当選、おめでとうございます。今、国家の課題が山積する中で、高市新総裁がこれから前に進めていくということをやられると思いますが、我々自身も是々非々の立場で、維新の会が考える国家のあり方、本質的な改革、物価高対策、そういったものについてしっかりと議論していきたい」と述べた。
政治家としての高市氏の印象を問われ「政策に詳しい政策通の方だと思っている。高市新総裁が(自民)政調会長の時に、私自身も様々な政策の要望であったり、議論させていただいたことがありますので、政策通の方だという印象」と評価した。
奈良県出身の高市氏について「同じ関西出身の政治家だからこそ、やっぱり一極集中じゃないバックアップも含めた2極というのは必要なんじゃないかというのを感じていらっしゃるんじゃないかな、と僕は思っている」と、維新が掲げる副首都構想にからめて期待を込めた。
さらに「あとは阪神タイガースの大ファンだというところです。話をすると、気がついたら阪神の話になっているというぐらい阪神ファンの方だというふうに思っております」と、熱狂的虎党としても知られる高市氏に触れた。11月22日に御堂筋で予定される阪神の優勝パレードを挙げ「ですので、阪神タイガースの優勝パレードありますから、お誘いもしようかな、と思っております」と“招待”することを示唆した。
連立政権入りの可能性については「そもそも、連立協議の提案を受けておりませんので。僕が言うのはやっぱりおかしい。この段階で、何も連立協議の提案なくてですね…『付き合ってください』って僕から言うのはおかしくないですか?野党の方から『付き合って』っておかしいでしょう。今何も言われていません」と述べた。
「正式な打診があれば、協議をするのは当然のことだと僕は思っています」と、従来からの考えを示した吉村氏は「そんなに簡単な話じゃないと思ってますが、何度も申し上げている通り、社会保障改革、副首都。この2本の柱にしながら。後はそれ以外でも、安全保障とか憲法、物価高対策だとか、いろんなことがありますから。特に今では外国人政策も含めて、維新の考え方っていうのをまとめていますので。それについてどう思うかっていうのを組み合わせないと難しいんじゃないかな」と強調した。
維新と政策が近いとされる小泉進次郎氏(44)が総裁選で敗れたことについて問われた吉村氏は「戦略の練り直しというか…これは自民党の総裁選挙ですから。我々1票何もないので。そこは自民党の決定。小泉さんが改革派だということは、今も思いは変わらない。総裁にはなられませんでしたが、僕は信頼しているし、改革を前に進めていくことができる数少ない政治家の1人だと思っている」と答えた。
吉村氏は「選ばれたのは高市新総裁ですので。我々としてもなすべき改革は、維新は何も変わっていない。それをしっかりと新総裁にぶつけていきたい」と語った。
一方で、総裁選を振り返り「論戦は活発にならなかったと思います。何のための総裁選なのかなと思うぐらい、政策論争はとがったものはなかったなと。これは、どの候補の方もそうですね。皆さん持論を抑えながら総裁選は進んできたなというのを見てきましたので、むしろみんな守りに入った総裁選だった」と厳しい目を向けた。
(よろず~ニュース・杉田 康人)