三重県名張市の国道で軽乗用車が横転し、高校生を含む16~23歳の男女5人が死亡、1人が重傷を負った事故で、県警は7日、司法解剖の結果、少なくとも1人の遺体からアルコールが検出されたと発表した。捜査に支障があるとして、検出された人数などは明らかにしていない。県警は運転手の特定を進めるとともに、飲酒運転の有無についても調べる。
事故は3日未明に発生。定員4人の車に男女6人が乗って走行していたとみられ、山あいのカーブを曲がりきれずに横転した。6人全員が車外に投げ出され、路上で倒れているのが見つかった。
県警によると、死亡した5人は胸や頭を強く打ったことが死因という。
現場の状況などから、制限速度(時速50キロ)を超過して走行していた疑いもあるという。県警は、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)容疑も視野に捜査を進めている。【長谷山寧音】