免疫の過剰な働きを抑える「制御性T細胞」を発見し、ノーベル生理学・医学賞の受賞が決まった大阪大の坂口志文(しもん)特任教授(74)が発表から一夜明けた7日、大阪府吹田市の同大で妻の教子(のりこ)さん(71)とともに記者会見し、「長い間苦労してきたのがこの形になって本当によかった」と笑顔で喜んだ。
教子さんは坂口さんと同じ同大免疫学フロンティア研究センターで招へい教員を務め、約30年にわたって坂口さんと同じ分野で活躍し、支えあってきた。6日夜のノーベル賞発表時も研究室におり、誰よりも早く受賞の喜びを分かち合ったという。