高市新首相に安堵と歓喜=「日本を託す」「地元の誇り」―奈良

自民党総裁選から2週間以上空いた異例の首相指名選挙で、新首相に指名された高市早苗氏。地元の奈良県では安堵(あんど)と歓喜の声が上がった。
高校の同級生の主婦南真理子さん(64)=香芝市=は、同級生と自宅のテレビ画面に映る高市氏に「おめでとう」と拍手。「世襲ではなく自分の実力で上り詰めた。日本を託すのに十分な存在だ」と語った。
地元後援会長で医師の安東範明さん(65)=橿原市=は、「忙しいはずなのに医療のことで夜中まで4時間も相談を聞いてくれたことがあった」と振り返り、「彼女なら医療や福祉を中心にした強い日本にしてくれる」と期待した。
近鉄奈良駅前の商店街で眼鏡店を営む女性(58)は「県出身者で初、女性としても初。指名まで時間がかかったが、素直にうれしい」とほっとした様子で話した。無職高木博さん(89)も「大したものだ。地元の誇りだ」と手放しに喜んだ。
一方、一時は野党統一の首相候補として取り沙汰された国民民主党の玉木雄一郎代表の地元・香川県さぬき市。ぬか喜びで振り回されたという主婦(71)は「いずれ首相になってほしいが、今じゃない」と今後の活躍を望んだ。無職小笠原隆一さん(70)は、「他の野党が担ぎやすかっただけ」と突き放した。 [時事通信社]