インターネット上で精力剤を販売して得た収益を申告せず、約4200万円を脱税したとして、東京国税局は東京都港区の中古車販売業「INVEST(インベスト)」と御厨譲次代表(38)を、法人税法違反(過少申告)などの疑いで東京地検に告発したことが関係者への取材で判明した。
関係者によると、インベストは中古車販売を営む傍らで、精力剤を販売。2023年2月期までの3年間で、精力剤の販売収益約1億6800万円を隠し、法人税など約4200万円の支払いを免れた疑いがある。
精力剤は輸入品で、専門の通販サイトで1万5000~2万円程度で販売していた。代金は御厨代表が実質経営する別会社に振り込まれ、インベストの売り上げに計上されていなかった。
インベストの代理人弁護士は毎日新聞の取材に対し、「既に修正申告を済ませている。今後も適正な納税に努める」とコメントした。【佐藤緑平】