鴨川メガソーラー、千葉県が一時工事停止を事業者に要請 政府には森林法の規制強化求める

千葉県鴨川市の山林で進む大規模太陽光発電施設(メガソーラー)の造成工事を巡り、県は24日、建設を計画する事業者に対し、計画変更を前提に盛土規制法に基づく変更内容の報告を求める文書を県庁で手渡した。同時に、盛り土が崩落しないような対策など安全性が確認されるまで、工事の一時停止も口頭で要請した。
県によると、要請先は事業者の「AS鴨川ソーラーパワー合同会社」。報告を求めるのは、計画変更の有無と変更する場合はその内容-の2点。事業者から異論はなかったという。
計画変更に伴い県の許可が必要なケースが生じる可能性があることから、事業者は9月、変更に関して県に相談していた。県は今後、変更内容を踏まえ、盛り土の設計が技術的な基準に適合しているかなど安全対策を慎重に審査する。
メガソーラーに関連し、県と鴨川市は24日、現行法令では自治体の対応に限界があるとして、国土交通省や林野庁など関係4省庁に、森林法の規制強化や盛土規制法に関する技術的な支援などを要望した。