今日25日(土)13時17分頃、北海道の火山 雌阿寒岳(めあかんだけ)のポンマチネシリ火口で噴火が発生し、現在も継続中です。噴煙は灰白色で火口縁上の高さ約200mまで上がり、北東に流れています。
この噴火による大きな噴石の飛散は確認されていません。
火山活動の状況及び予報警報事項
今回の噴火は、2025年9月12日から15日の間に発生した噴火以来です。
雌阿寒岳では、9月11日(木)から火山活動がやや活発になっており、9月15日(月)の現地観測により、熱活動の活発化が確認されました。また、ポンマチネシリ火口内及びその近傍にごくわずかな火山灰の堆積を確認しました。気象庁の火山監視カメラの画像では12日(金)に灰色の噴煙を上げている様子がみられており、この際に火山灰を噴出した可能性が考えられます。
噴火警戒レベル2が継続中
9月15日(月)、気象庁は雌阿寒岳(めあかんだけ)の噴火警戒レベルを、レベル1(活火山であることに留意)からレベル2(火口周辺規制)に引き上げました。レベル2になったのは2018年以来7年ぶりです。
雌阿寒岳では、今後、ポンマチネシリ火口から約500mの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性があります。
▼対象市町村等
火口周辺警報:入山規制等
北海道釧路市 北海道足寄町
防災上の警戒事項等
ポンマチネシリ火口から約500mの範囲では、噴火に伴い弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。地元自治体などの指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
風下側では火山灰や小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
**(参考:噴火警戒レベルの説明)**
【レベル5(避難)】:危険な居住地域からの避難等が必要。
【レベル4(高齢者等避難)】:警戒が必要な居住地域での高齢者等の要配慮者の避難、住民の避難の準備等が必要。
【レベル3(入山規制)】:登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制等。状況に応じて高齢者等の要配慮者の避難の準備等。
【レベル2(火口周辺規制)】:火口周辺への立入規制等。
【レベル1(活火山であることに留意)】:状況に応じて火口内への立入規制等。
(注:避難や規制の対象地域は、地域の状況や火山活動状況により異なる)