3連休初日の1日、滋賀県内で登山客が遭難する事故が相次いだ。
高島市朽木大野の蛇谷ケ峰の山中では午前9時半ごろ、「山の中で倒れている女性を発見した」と登山客から110番通報があった。消防などが駆け付けると、登山道からそれた山中の沢で、60代以上とみられる女性が意識不明の状態で見つかり、まもなく死亡が確認された。
滋賀県警高島署によると、女性の遺体は目立った外傷はなく、死後数日以上が経過していた。登山靴を履いていたことから、登山中に遭難したとみられ、身元の特定を急いでいる。
また、多賀町大字霊仙の霊仙山では午後4時10分ごろ、大阪府内から登山に訪れていた50代夫婦が「展望台から下がったところで道が分からなくなった」と110番。滋賀県警彦根署は日没のため同日中の救助を断念し、2日朝から捜索する。同署によると、2人は下山中に遭難したとみられ、いずれも意識があり、食料も持っているという。