沖縄県南城市の古謝景春市長がセクハラ問題で自身の不信任決議を可決した議会を解散したことに伴う市議会議員選挙(定数20)が2日告示され、同日午後5時の締め切りまでに候補者25人が届け出た。最大の争点は古謝市長の不信任決議への是非。投開票は9日。
改選後の市議会で古謝市長に対する不信任決議案が再び出た場合の対応として、 届け出た25人のうち21人が「賛成」の立場。「未定」2人と「反対」1人、「答えたくない」1人で計4人にとどまった。
古謝市長が不信任決議を回避するには「市長派」が7人以上必要なため、不信任案の再可決により古謝市長が失職する公算が大きい。
古謝市長は2日、失職すれば、次期市長選に立候補する考えを示した。
市議選に立候補を届け出た25人の内訳は、前職17人、元職1人、新人7人。不信任案に「未定」は前職2人、「反対」は新人1人、「答えたくない」は新人1人となっている。
南城市議会は9月26日、市長による市職員に対するセクハラ問題で4度目の提出となった不信任決議案を賛成多数で初めて可決。古謝市長は辞職せず、10月6日に市議会を解散した。市議の本来の任期は来年9月までだった。
改選後の不信任決議案の採決は「議員数の3分の2以上の出席」、その過半数の賛成が要件。7人以上が欠席・退席すれば見送られる。