日本維新の会の藤田文武共同代表側が自身の秘書の会社に約2000万円を支出していた問題を巡り、藤田氏は2日、ユーチューブに動画を投稿し、今後は同社に業務を発注しない考えを明らかにした。4日に予定される記者会見で「詳しく説明する」とも語った。
2日付の共産党機関紙「しんぶん赤旗日曜版」は、藤田氏の公設第1秘書が代表を務める会社に対し、藤田氏側が2017年6月~24年11月に「機関紙ビラ印刷費」などの名目で計約2100万円を支出していたと報道。そのうち約1965万円が政党交付金など公金から支払われていたと指摘し、「身内への税金還流」と問題視している。
藤田氏は動画で、秘書の会社に支出した事実を認めつつ「適法」だと改めて強調。ただ、「誤解や疑念を招くのではないかとの指摘も多くいただいた」として、同社への発注は今後「一切行わない」と述べた。
藤田氏は自身が初当選した19年以前から秘書の会社がビラなどの作成を担当していると説明し、「業務は秘書個人ではなく法人が受けている」と主張。同社に発注を続けてきたのは政治活動に関連する業務に求められる知識を持っているためなどとして理解を求めた。 [時事通信社]