偽造教員免許の提出容疑で逮捕の男、隣町でも「自分で作り」提出か…「給料が上がるから」と説明

偽造された教員免許の写しを採用時に提出したとして、福岡県須恵町立須恵中学校の補助教員の男(66)が偽造有印公文書行使容疑で逮捕、起訴された事件で、県警粕屋署は5日、隣町でも偽造免許を示したとして、男を同容疑で再逮捕した。捜査関係者によると、「自分で(免許を)作った」などと供述しているという。
発表によると、男は2021年3月11日、同県篠栗町から委託を受けた人材派遣会社と雇用契約を結ぶ際、偽造された中学校教諭の免許の写しを提出した疑い。容疑を認めている。
同町などによると、男は21年4月から今年3月、町立小の特別支援教育の支援員として勤務。採用に教員免許は必須ではないが、保有者は給与面で優遇を受けられる。捜査関係者によると、被告は「給料が上がるから提出した」と説明しているという。
男は過去に学校での勤務経験がある岐阜県の教育委員会の印が押された偽造免許を両町で示しており、同署は使い回した可能性がないかを調べる。