高市首相は6日午前の参院代表質問で、所得税の非課税枠「年収の壁」の160万円からの引き上げに向け、制度設計を進める考えを示した。「基礎控除を物価に連動した形でさらに引き上げる税制措置の具体化を図る」と述べた。
国民民主党の舟山康江参院議員が最低賃金の上昇率に合わせ、非課税枠を178万円まで引き上げるよう求めたのに対し、答えた。
自民党派閥を巡る政治資金収支報告書の不記載問題については、首相は「仮に同様の問題が起きた場合、自民党総裁として、これまで以上に厳しく対処する」と語った。不記載があった佐藤啓参院議員を官房副長官に起用したことに関しては「選挙を経なければ(要職に)起用できないとなれば、有為な人材の活躍の場を奪うことにもなりかねない」と重ねて理解を求めた。佐藤氏は2028年の参院選で改選を迎える。