「お金ばっかり貰いやがって」ハンター出動”拒否”問題の顛末「誰にものを言ってるのよ?」トラブル発端の副議長が直接謝罪 約1か月半にわたる騒動

クマの駆除をめぐる副議長の発言トラブルで、猟友会が活動を休止していた問題。北海道積丹町の猟友会が約1か月半ぶりに活動を再開しました。
「誰にものを言ってるのよ?」副議長の発言でトラブルに
積丹町では9月27日、体長約2メートル、体重284キロのオスのクマが箱わなにかかりました。
クマが箱わなにかかった場所は、積丹町議会の副議長の私有地で、ハンター9人と役場職員3人が現場に駆けつけ、安全確保のため、副議長に離れるように伝えました。
すると、副議長は「誰にものを言ってるのよ?お前俺のこと知らねえのか?」などと威圧的な発言をしたといいます。
「お金ばっかり貰いやがって」副議長の発言続く
ハンターたちは箱わなにかかったクマを駆除しましたが、副議長は猟友会に「どうしてこんなに人数がいるんだ」「お金ばっかり貰いやがって」などと言ったということです。
猟友会によりますと、ハンターは200キロを超えるクマを駆除するためには人手がかかると説明し、「ヒグマを引っ張ってみませんか」と話すと、副議長は激怒。
「俺にそんなことさせるなら駆除もさせないようにするし、議会で予算も減らすからな」「辞めさせてやる」と発言したということですが、副議長自身はこの発言を否定しています。
猟友会が”出動拒否” 異常事態に発展
副議長の一連の言動に、地元猟友会は出動を拒否することを決めました。
異常事態を受けて、町は猟友会と今後の対応について協議を始め、クマの駆除に関する「対応マニュアル」を作成することで一致。
駆除の現場に第三者がいる場合は、町の職員が立ち入らないように指導するなどルールを定めました。
トラブルから約1か月半が経過した11月11日、副議長は猟友会の支部長に対して、直接謝罪。猟友会は11月13日、活動を再開しています。
《ハンター出動拒否 いったい何が?》経過を見る
▼9月27日 副議長の私有地に設置した箱わなでヒグマ1頭が捕獲され、駆除活動を巡って猟友会と口論に
▼9月29日 猟友会が積丹町に活動休止を通告
▼10月9日 副町長らと猟友会が今後の対応について協議
▼10月10日 町長と副議長が面談
▼10月22日 道内メディアが報道
▼10月31日 猟友会と町が協議⇒対応マニュアル作成へ
▼11月11日 副議長が猟友会の支部長に対して直接謝罪
▼11月12日 町と猟友会が対応マニュアルを作成
▼11月13日 猟友会が活動再開