駐輪場に止めてあるバイクからヘルメットを繰り返し盗んだとして逮捕した男について、警察は21日、捜査を終結したと発表しました。ヘルメットを売っては生活費にしていたという男。盗まれないためにはどのような対策が必要なのでしょうか。
バイクが止めてある駐輪場をうろつく男。ヘルメットを触って、物色している様子がうかがえます。次の瞬間、男はヘルメットを袋のようなものに入れ立ち去りました。
窃盗の疑いで逮捕・起訴されたのは、住居不定・無職の車谷薫被告(33)です。
車谷被告はことし1月から8月にかけて、福岡市や北九州市で駐輪場に止めてあるバイクからヘルメットやグローブなどを繰り返し盗んだ疑いが持たれています。
■白野寛太記者
「これらの多くは、鍵がかかっていない状態で盗まれたということです。」
被害品のヘルメットがインターネット上で出品されていたことなどから、車谷被告が関与した疑いが浮上しました。
警察は、一連の被害はおととし12月からことし8月までで、ヘルメットなど81点およそ211万円相当に上るとみています。
ヘルメットは質店などに売られ、車谷被告はおよそ84万円を得ていました。
警察の調べに対し容疑を認めていて、ヘルメットを売った金をネットカフェなどでの生活費に充てていたと話しているということです。
バイク店の店長によりますと、大型バイクなどはヘルメットを本体に固定できるものが少なく「盗まれた」という話をよく聞くといいます。
■ナップス福岡店・廣瀬和久店長
「一瞬の気の緩みでポンと置いて買い物、戻ってきたらヘルメットがなくなったというのは聞いたことがあります。」
こちらは、バイクの側面に設置するヘルメットロックです。
■廣瀬店長
「ベルトの部分ですね。これでロックされているので盗難されづらいと思います。鍵をしておけば、とれない状態。」
バイクの本体に直接固定するため、盗むには本体を壊す必要があり、転売目的の窃盗の被害を防ぐことができます。
ほかにも、ハンドル部分に固定するものや収納するための後付けのボックスなど、さまざまな対策グッズがあるということです。
警察は、グッズを活用したヘルメットの管理を呼びかけています。
※FBS福岡放送めんたいワイド2025年11月21日午後5時すぎ放送