沖縄県は24日、水道管が破裂し大規模な漏水が発生した影響で、沖縄本島中南部の計17市町村で断水する見通しだと発表した。断水が見込まれるのは、糸満市など11市町村の全域と那覇市など6市村の一部地域。別の水道管を使って送水できるようにする作業を急ピッチで進めており、25日午前中には断水が解消する見込みという。
県は24日夕、危機管理対策本部会議を設置し、対策本部長を務める玉城デニー知事がオンラインで出席。玉城氏は「県民、工業用水ユーザーの皆さまに大変ご不便をおかけし、深くおわびする。早期の復旧、事故原因の解明と再発防止の徹底を強く指示した」とのメッセージを寄せた。
県企業局によると、24日未明、同県大宜味村(おおぎみそん)の県道に埋設された水道管が破裂し、漏水が発生しているのが確認された。ダムから浄水場に送水する「導水管」と呼ばれる水道管で、昭和42年に敷設されたという。県は老朽化が原因で漏水したとみている。