「人が舞い上がった」3連休最終日、自転車やスニーカーが散乱 東京・足立のひき逃げ

3連休最終日の白昼、家族連れや買い物客などが行きかう東京都足立区の商業エリアで起きたひき逃げ事故。多数の歩行者や車両が巻き込まれ、路上で負傷者の救護活動が行われるなど一時騒然とした。
事故を起こしたとみられる白いセダンは、歩道の植え込みをなぎ倒して停車。フロントガラスが割れ、ボンネットがひしゃげるなど、衝突の激しさを物語っていた。歩道には倒れた自転車やスニーカーなどが散乱し、血痕のようなものも残っていた。
事故当時、車で信号待ちをしていたという男性(55)は「『ボン、ボン』と後ろで玉突きが見えた。車道の真ん中を、犯人らしき人物が走って逃げる様子が見えた。歩道から車道まではね飛ばされた人もいて、手が少し動いているようだった」と話した。

付近で美容院を営む井田和利さん(62)はサイレンの音で店の外へ出て、事故を目撃した。「店の前で車2台にぶつかり、『このままいくと次の交差点でもはねる』と思っていたら、1人がはねられて舞い上がったのが見えた」と語った。(海野慎介)