自民新人候補に暴力か 党公式Xが報告「いかなる理由があっても決して許されるものではない」

自民党広報は26日、公式X(旧ツイッター)を更新。同党所属の衆院神奈川1区支部長が、街頭活動中に通行人から暴力を受ける案件があったと報告した上で、「いかなる理由があっても、暴力は決して許されるものではありません」と呼び掛けた。
同党の神奈川1区支部長を務める丸尾なつ子氏の投稿を引用。「暴力ではなく対話を」のタイトルで投稿された丸尾氏のポストによると、「今朝は桜木町駅で朝のご挨拶をいたしました。一人の男性が近づいてきて、旗の方をじっと見ると、私のチラシを持つ手を思い切り叩きました。面識のない方だったので、旗に記載された自民党の文字を確認して叩いたのだと思います」といい「大きな音がしたので周りの方も驚いて一瞬時が止まったようでした。気を取り直して駅頭を続けましたが、心臓がバクバクして怖い気持ちが後からどんどん膨らみました」と、当時の状況が報告されていた。丸尾氏は一方で、チラシを受け取ってくれる人から激励を受けたとも記し「人それぞれの考えがあるのは当然です。しかし、暴力では何も解決しません。丸尾なつ子はまだ新人で政治家でもありませんが、政治を志す者として、暴力に屈することはありません。考えが違う方からもお声を聞かせていただきたいと思っています。暴力ではなく対話という方法で伝えてください」と訴えた。
自民公式Xは、丸尾氏の投稿を受けて「自民党の新人支部長が街頭活動中に、通行人から手を叩かれるとされる事案がありました。いかなる理由があっても、暴力は決して許されるものではありません」と、主張。「民主主義は、互いの考え方の違いを前提に、対話と選挙という平和的な手段で社会を前に進める制度です。意見の違いはあって当然です。しかし、それを暴力で封じる行為は、民主主義の根幹を揺るがすものです。私たちは、冷静に、そして確固たる姿勢で、暴力に屈しない政治・選挙を守り抜きます」とした。
また「今後とも、すべての立候補予定者・支部長・議員が安全に活動できる環境づくりに取り組むと共に、あらゆる暴力を許さず自由に議論出来る社会を国民の皆様と一緒に築き上げてまいります」とも訴えた。