立憲民主党の蓮舫参院議員が2025年11月25日にXで、前日の24日に放送された「ひるおび」(TBS系)での落語家の立川志らくさんの発言に反論した。
「高市総理は明言しました」
「ひるおび」では悪化している日中関係の影響で、国内のパンダの貸与が停止する可能性があることを取り上げ、コメンテーターとして出演していた志らくさんは、「『高市さんの発言によってパンダが来なくなっちゃうからけしからん』って人もいるんだけど、これ、高市さんの発言が間違ってる、明らかに間違ってるならそう言われても仕方ないんだけど、間違ってるわけじゃないんですよ」と発言していた。
高市早苗首相をめぐっては、7日の衆院予算委員会の中で立憲民主党の岡田克也衆院議員に「存立危機事態」が成立するシチュエーションを問われ、台湾有事を念頭に置いた上で、「戦艦を使って、そして武力の行使も伴うものであれば、どう考えても存立危機事態になり得る」と答弁していた。
番組内で志らくさんは、高市首相の答弁について、「立憲(民主党)が無理矢理引っ張り出させた」と指摘していた。
蓮舫議員はこの発言の切り取り動画をXで引用し、「問題はパンダではありません」と反論。
また、「存立危機事態」について、「限定的な集団的自衛権の行使につながる重大な判断です。本来、歴代総理が『一概には言えない』と慎重だった理由はここにあります」とした上で、「しかし高市総理は明言しました」と指摘した。
「怒りではなく、希望で変えていきたい」
蓮舫議員は岡田議員の質問について「在外邦人保護への深刻な影響を丁寧に質しました」と持論を展開。これについて「安全保障と政府・国会の関係を議論することは、国会議員の責務だと考えます」と擁護した。
また、蓮舫議員は「その審議の是非ではなく、『日本人じゃないのか』といった感情的な言葉で議論を断ち切る空気づくりは、健全な民主主義にとって望ましいのでしょうか」と立憲民主党をめぐる批判についても言及。
最後には、「見える形で議論し、国民に開かれた安全保障へ。怒りではなく、希望で変えていきたいと思います」とつづっていた。
このポストに蓮舫議員の元には、「安全保障って生活にもつながることだから、ちゃんと知りたいです」「本当の国の安全を守ってほしいです」という声が集まっていた。
問題はパンダではありません。 日本の「存立危機事態」は、限定的な集団的自衛権の行使につながる重大な判断です。本来、歴代総理が「一概には言えない」と慎重だった理由はここにあります。 しかし高市総理は明言しました。… https://t.co/TuHKK8Usw8