高松市は3日、同市の国史跡・高松城跡(玉藻公園)の石垣に落書きが見つかったと発表した。削って刻んだとみられる「中国」「日本」「好」の文字が読み取れ、香川県警に同日、被害届を提出した。
同市文化財課によると、2日午前に来園者から通報があった。天守台地下1階部分の、高さ1・5メートルの位置にある石垣の表面を縦20センチ、横15センチの範囲内にいくつかの文字が刻まれていた。全体の文意は不明で、同市は表面を磨くなどして落書きを消す予定という。
高松城は豊臣秀吉の家臣だった、生駒親正(ちかまさ)が1588年に築城。天守は老朽化などで1884年に取り壊された。【広田正人】