菅義偉・元首相が首相時代の経験などを振り返った著書「菅義偉 官邸の決断」(ダイヤモンド社)が出版された。
菅氏は官房長官を約8年間、首相を約1年間務めた。「全ては、国民のために」との思いで過ごしたと述懐し、安全保障関連法の制定や新型コロナウイルスへの対応など、重要な局面での意思決定に込めた思いなどをつづった。
安倍元首相の突然の辞任に伴う2020年の自民党総裁選に出馬を決意したのは、「『政治の空白』をつくってはならないとの一心だった」と記した。新型コロナのワクチン接種を1日100万回とする目標を掲げた際は、「各省庁が全力で取り組むことを促す狙いがあった」と当時の思いを明かした。