安倍晋三元首相銃撃事件で起訴された山上徹也被告(45)は4日、奈良地裁(田中伸一裁判長)で開かれた裁判員裁判の被告人質問で、「何の恨みもありません。非常に申し訳ないことをしたと思っています」と初めて謝罪した。
被告は弁護人から「一人の命が失われました。何か言葉はありますか」と問われた。
被告はこれに答え、「まず、安倍昭恵さんをはじめとした元首相のご家族には何の恨みもありません。殺害をしたことで、この3年半、つらい思いをさせてきたのは間違いないと思います」と述べた。
そのうえで「私も肉親が亡くなるのは経験しました。弁解の余地がありません。非常に申し訳ないことをしたと思っています」と語った。【国本ようこ】