病院から逃走の54歳男 三島市内で身柄確保「山か海に向かう」病室に置き手紙(静岡)

5日未明、静岡県伊豆の国市の病院から逃走していた勾留中の男の身柄が先ほど確保されました。男は病室に置き手紙も残していたといいますが、警察官が監視する中なぜ逃走ができたのか。
5日午前2時すぎ、伊豆の国市内で撮影された画像。歩道と道路の間を歩き、白っぽいカバンのようなものをかけています。勾留中だった男は、この直前に入院していた病院から逃走したとみられています。
警察が公開捜査に踏み切り、行方を追っていたのは住居不定・無職の被告の男(54)。逃走が発覚したのは、日が昇る前の午前4時すぎのことでした。
(記者リポート)
「男は入院している病院の7階から逃走したとみられて います。」
11月28日に自ら腹に箸を刺して入院していたという被告の男。入院先は伊豆の国市にある順天堂大学静岡病院の7階の個室でした。
警察官が2人体制で入院中の男をカーテン越しに監視していましたが、午前4時ごろ、交代の際に中をのぞいたところ、男の姿がなくなっていたのです。そして、部屋の窓の鍵が壊されていました
捜査関係者によりますと、病室には置き手紙がり「山か海に向かう」という趣旨の 内容が書かれていたといいます。
県警が公開した画像は、逃走直後とみられ、スリッパをはいたままの島田被告の姿が映っていました。またこのとき、左手には手錠がかけられたままだったとみられています。
(伊豆の国市民)
「逃げているとなると怖いですね。周りの人に危害がなければいいんですけれど」
さらに周囲では、
(記者リポート)
「病院の近くには、小学校もあり、市の教育委員会によりますと、午前8時前に市内の小中学校、全校が休校になったということです。」
子どもたちの安全を優先し、伊豆の国市では学校を休校に。警察は東部全域に緊急配備をかけ約300人体制で男の行方を追っていました。
そして午後2時ごろ、男は三島市内の路上で見つかり身柄が確保され、身柄は富士宮警察署に移送されました。
警察官が監視する中でどのように逃走したのか、警察が詳しい経緯を調べています。