静岡県伊東市長選が7日告示され、午後5時の立候補届け出締め切りまでに同市選挙史上最多の9人が立候補を届け出た。今回の市長選は前市長の田久保真紀市長(55)の学歴詐称疑惑をきっかけとした出直し選。5月に続き、1年で2回目の市長選が行われる異例の事態となった。
選挙戦には、失職し再選を目指す田久保氏前市長、元市長、元市議、新人らが立候補した。市政の混乱収拾や、観光都市としての再生策を巡り、14日の投開票日に向けて7日間の選挙戦が始まった。
乱立戦となったことで焦点は「票の分散」に集まる。公職選挙法第95条の規定では、当選人の決定には有効投票総数の4分の1以上の得票が必要。各候補の得票が伸び悩み、法定得票数に達せず、「当選者なし」として再選挙となる可能性もある。