元妻、二審も再び無罪主張 和歌山の資産家男性死亡

2018年に「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の資産家野崎幸助さん=当時(77)=が急性覚醒剤中毒で死亡したことを巡り、殺人罪などに問われ一審和歌山地裁で無罪となった元妻須藤早貴被告(29)の控訴審初公判が8日、大阪高裁(村越一浩裁判長)で開かれた。被告側は、検察側の控訴は棄却されるべきだとして再び無罪を主張した。
裁判員裁判だった一審で、被告は「私は殺していないし、覚醒剤を摂取させたこともない」と主張。覚醒剤について「野崎さんから買ってほしいと頼まれた」などと説明した。検察側は、被告が遺産を目的に完全犯罪を計画したとして無期懲役を求刑していた。