【ストックホルム=長尾尚実】今年のノーベル賞を受賞する坂口志文(しもん)・大阪大特任教授(74)(生理学・医学賞)と、北川進・京都大特別教授(74)(化学賞)は10日夕(日本時間11日未明)、スウェーデン・ストックホルムのコンサートホールで開催される授賞式に臨む。
ノルウェーのオスロで開かれる平和賞を除き、物理学、化学、生理学・医学、文学、経済学の各賞の授賞式は同ホールで開催される。2人へのメダル授与は10日午後4時半頃(日本時間11日午前0時半頃)になる見通し。
2人は9日、日本大使館主催の祝賀会に参加。同大使館が今回初めて、ノーベル博物館の行事にならい、2人に椅子にサインしてもらう式典も実施した。坂口さんは「科学と社会をつなぐ架け橋となれるように尽力していきたい」、北川さんは「関西には自由に議論、研究できる文化があり、今回の受賞はこれまでの先人たちの努力も大きかった」とあいさつした。