暗号資産8800万円相当だましとられる 60代男性が動画投稿サイトを見ていて暗号資産の取引アプリに誘導され投資関係のチャットグループに参加し…《新潟》

県内で暗号資産約8800万円相当をだましとられるSNS型特殊詐欺被害がありました。
被害にあったのは県内に住む60代の男性です。
警察によりますとことし2月、男性が動画投稿サイトを見ていたところ、投資関係の配信者をかたる人物の動画から別のメッセージアプリに誘導され、配信者のアシスタントを名乗る人物を紹介されました。
その後、金融関係企業の役員が主催する投資関係の情報交換・勉強会を装ったチャットグループに参加。そして4月上旬頃、男性はアシスタントを名乗る人物から「最低でも50%から60%の利益があり、場合によっては倍になることもある」などと暗号資産の取り引きに誘われました。
話を信じた男性は、指示された通りに「取引用のアプリ」をスマートフォンにダウンロードし、5月まで複数回にわたって合計約8800万円相当の暗号資産を指定されたアドレスに送信してだましとられたということです。
アプリ上では、資産が8億円ほどになったため、男性が出金しようとしたところ、アシスタントを名乗る者から「出金のためには資産の2%が必要」などと言われ、引き出せなかったため不審に思いインターネットなどで調べたところ詐欺と気づき、警察に被害を届け出ました。警察は17日までに被害届を受理し捜査を進めています。
警察は被害にあわないために以下に注意してほしいとしています。
<被害防止のポイント>
・著名人からメッセージアプリへの登録を誘導された場合は詐欺を疑い、安易に登録しない。
・著名人の投稿動画や広告動画であっても詐欺を疑い、公式ホームページ、公式アカウントを確認すること
・「必ずもうかる」「元本保証」など甘い誘い文句は詐欺を疑う。
・実際に会ったことのない人からSNSなどで投資に誘われたり、金銭を要求されても払わない。