高市早苗首相は来年3月にも就任後では初めて米国を訪問し、トランプ大統領と会談を行う方向で検討に入った。同4月にはトランプ氏が中国を訪れ、習近平国家主席との会談が予定されている。中国の対日圧力が続く中、首相は米中首脳会談の前に対中政策について擦り合わせる狙いとみられる。複数の関係者が24日、明らかにした。
実現すれば、トランプ氏との会談は10月に東京で行われたのに続き2回目。
首相は国会で台湾有事について、「存立危機事態」に該当し得ると答弁。台湾を「核心的利益の中の核心」と位置付ける中国は強く反発した。トランプ氏は中国との経済関係も重視しており、日中対立への深入りを避けている。首相としては、日本の立場を説明しつつ、日米同盟の結束をアピールしたい考えだ。 [時事通信社]