東京・西東京市の住宅で、36歳の母親と息子3人が死亡した事件。さらに、母親名義で借りていた練馬区のマンションからは母親の知人が死亡しているのが見つかりました。
親子4人が見つかったのが、19日の午後5時半ごろ。仕事から帰宅した父親からの通報がきっかけでした。
父親 「誰もいるはずのない玄関にチェーン錠がかかっている。室内から物音も聞こえる」
駆けつけた警察官がチェーンを外し家の中に入ったところ、2階の寝室で次男(11)と三男(9)が、その隣の部屋で母親と長男(16)が倒れていたということです。次男と三男は首を絞められたことによる窒息死、母親と長男は首や腹に複数の傷があり、死因は出血性ショックとみられています。
事件当日、母親は複数回、父親にメッセージを送っていました。
母親 「帰宅時間いつ?仕事が終わったら教えて」
帰宅している際も…
母親 「どこにいるの?早く来て」 父親 「もう家の前」
自宅のドアにチェーンがかかっていたため、父親が110番通報。外から侵入された形跡はなく、警視庁は無理心中の可能性があるとみています。
その後、練馬区のマンションの契約書が見つかったため、おととい(22日)、部屋を家宅捜索したところ、クローゼットの中で腹などを十数か所刺されたり切られたりした男性が死亡しているのが見つかりました。
男性は、母親の知人で会社員の中窪新太郎さん(27)。死後数日が経過しているとみられ、リビングのソファには牛刀のような刃物が置かれていたということです。
さらに、西東京市の住宅からは、母親が中窪さんとやりとりしていたとみられる手紙が。
また、母親の車の中からは中窪さんの携帯電話が発見されました。その携帯電話からは親子が死亡する3日前、「体調不良で会社を休む」というメッセージが送られていたということです。
警視庁は中窪さんが死亡したいきさつや事件の関連を調べています。