高速バスのトランクルームに男性客を閉じ込めて走行…運転手「荷物を取って帰ったと思い込んだ」

九州産交バス(熊本市)は26日、トランクルームに10歳代の男性客を閉じ込めたまま、高速バスが約10分間走行していたと発表した。40歳代の男性運転手が、トランクの扉を閉める際に内部の確認を怠った。男性客にけがはなかった。
発表によると、25日午後10時38分頃、福岡空港(福岡市)から熊本桜町バスターミナル(熊本市)に向かう高速バスが、熊本市北区のバス停に停車。降車した男性客が、預けた荷物を取り出そうと床下のトランクルームに入っていたところ、運転手が気づかずに扉を閉めて出発。男性客と連絡を取った家族が同社に伝え、無線で連絡を受けた運転手が一般道に降りた後に緊急停車し、扉を開けた。運転手は「乗客は荷物を取って帰ったと思い込んだ」と話しているという。
同社は男性客に謝罪し、「お客様の生命・身体を危険にさらし、深くおわび申し上げる。安全管理体制の強化に努める」とのコメントを出した。再発防止策として社内のマニュアルを見直し、閉扉時のトランク内の目視確認を明記するとしている。