島根・出雲の西光寺の庫裏から炎、4棟が全焼し1遺体見つかる…90歳住職と連絡取れず

28日午前3時40分頃、島根県出雲市大津町の西光寺の木造2階建て庫裏から炎が上がっているのを、警報システムで駆けつけた警備員が発見し、119番。庫裏を始め、境内にある木造平屋の本堂や倉庫など計4棟を全焼し、約7時間後に消えた。庫裏の焼け跡から、性別不明の1人の遺体が見つかった。ここに居住していた住職(90)と連絡が取れなくなっており、出雲署は身元や出火原因を調べている。
同署によると、住職は一人暮らし。出火当時、境内にある別の建物には30歳代の男性僧侶がいたが、逃げて無事だった。
現場は、市が運営するコミュニティセンターの西約60メートルにある住宅街。
境内には日本の祭りをテーマに描き続けた同市出身の漫画家、平野勲さん(1923~2010年)が、戦争から復員後、約10年間暮らした民家があることでも知られる。