【液状化現象】能登半島地震から2年 いまだ戻らない“日常”…液状化対策の課題《新潟》

あの日から2年。
住んでいる家は、まだ傾いたままです。
新潟市西区に住む、阿部誠さんです。
<阿部誠さん>
「修繕をして、ただ家の傾きは直せないので、床を平らに直すくらいしかしない。ここの事務所も斜めになっているし」
父親が約45年前に建てた自宅は半壊と認定されました。
記者「こうやって見て回って2年って早い?」
阿部さん「2年は早いさ、あっという間よ」
2024年の元日に発生した能登半島地震。
新潟県内では長岡市で震度6弱を観測。
広い範囲で震度5強の激しい揺れに見舞われました。
地震の直後、新潟市西区を中心に深刻な被害をもたらしたのが「液状化現象」です。
いたる所で建物は沈み、道路が陥没しました。
液状化による住宅の被害は、新潟市だけでも約1万棟。
石川県全体の2倍以上にのぼります。
阿部さんが住む黒埼地区も、広い範囲で液状化が発生しました。
<阿部誠さん>
「ここもみんなデコボコでしょ。普通に平らだったんだから。
歩くの大変ですよ、夜とか足をつまづくからね」
新潟市は液状化被害の大きかった西区と江南区あわせて約250へクタールで、将来的に液状化を起こりにくくするための工事を検討しています。
しかし課題も。
<阿部誠さん>
「家を直した人もいるし、家を直せない人もいるし。そもそも宅地として使っていない人もいるし、駐車場で使っている人もいる。
(1坪あたり)5,250円を同意で払ってくれというのは無理がある」
「住民負担」と「全員合意」です。
新潟市は一部減免となる世帯はあるものの、維持管理費として
土地50坪あたり、30年間で26万2,500円の負担を求めるとしています。
さらに工事を行う街区全員の合意を必要としているのです。
<阿部誠さん>
「安心安全な地域を取り戻すと言っているんだから、そういう(液状化が発生しない)ようにしてもらえれば一番いいんだけど、ちょっと時間がかかりそうだよ
ね」
能登半島地震から2年。
一日も早い日常へ。課題は山積しています。