常磐道あおり殴打の容疑者、新東名で事故 暴行容疑視野

茨城県の常磐自動車道で8月10日、あおり運転を受けた後に男性が殴られて負傷した事件で、傷害容疑で逮捕された宮崎文夫容疑者(43)=大阪市=が、6月に浜松市内の新東名高速で事故を起こしていたことが捜査関係者への取材でわかった。
あおり運転が原因だったとみられるという。
この事故で同乗していた喜本奈津子容疑者(51)=犯人蔵匿・隠避容疑で逮捕=が軽傷を負い、静岡県警は自動車運転死傷処罰法違反(危険運転致傷)や、あおり運転によるトラック運転手への暴行の疑いも視野に捜査している。
捜査関係者によると、事故は6月8日未明に発生。宮崎容疑者が運転する乗用車に大型トラックが追突した。県警は当初、トラック側の過失による事故として処理。だが、トラックのドライブレコーダーを確認したところ、宮崎容疑者が数キロにわたって幅寄せや割り込みをする様子が映っていたという。県警は事故とあおり運転の因果関係を慎重に捜査する方針。
7月23日には、静岡市と愛知県岡崎市でも、あおり運転や前方への割り込み後に急ブレーキをかけるなどの被害に遭ったとして、110番通報があった。両県警がドライブレコーダーの記録などを調べた結果、宮崎容疑者が乗っていた代車のナンバーと一致。茨城、静岡、愛知の3県警が連携して捜査している。