サビだらけのポルシェ… 実は特殊加工です! ツイートが話題の所有者に聞いた プリウスに続き郡山で施工

駐車場に止められた「ポルシェ911カレラ4S」。ボンネットやドアなどに大量のサビが浮かんでいるように見えますが、実は印刷したシートを貼り付けた特殊ラッピング車両です。ツイートが話題になった所有者と、施工した会社を取材しました。
【画像】全体はこちら。前・横・後ろの拡大画像も。エンブレムまでサビが…。フェラーリ版プリウス版も紹介
「車検通るんですか?」 今月3日、「移動しているだけで凄く写真撮られるうちの車」という文言とともにツイッター投稿された画像。 写っているのは駐車場に止められたポルシェで、車体のあちこちに大量のサビが浮かんでいるように見えます。 「車検通るんですか?」「雨漏りしそう」といったコメントが寄せられているこのポルシェ。 投稿主がリプライで「ラッピングなんですけどね」と説明すると、「見事なダメージデザイン」「本当に錆びてるように見えます」といったコメントが寄せられ、リツイートは1万5千、いいねは5万5千を超えています。
所有者に聞きました 「7月に購入して整備などを済ませ、数週間前に届いて乗り始めたばかりなんです」と話すのは、車の所有者でツイートした北田能士さん。 CGプロダクション「フレイム」や「冬寂」といった会社を立ち上げた経営者で、先月開催されたVTuberによるファッション&音楽エンターテイメントイベント「FAVRIC」にも携わりました。 車は2013年式のものを中古で購入。前の所有者によってサビたように見えるラッピングが施されていたそうです。
ラッピングの下は赤 知人のフェイスブック投稿を通じて、このポルシェのことを知ったという北田さん。 「これまでいろんな車に乗ってきました。『911は一度は履修しないと』という言葉が心に残っていた時に、この車が売りに出ているという投稿を見て業者に問い合わせたんです」 塗装ではなくラッピング加工のため比較的はがしやすいことや、走行距離が短いことなどを聞いて、試乗してみることに。 運ばれてきたポルシェをキャリアカーから降ろしている姿を見た人たちから、「これ買ったんですか」「すごい車ですね」と次々に声をかけられたそうです。 運転してみて「面白そうだな」と感じたそうですが、購入を後押ししたのは、亡くなった母が生前に「次は赤いスポーツカーに乗りたいな」と話していたことでした。 「実はこのポルシェ、ラッピングの下のベースカラーが赤なんです。いろんな偶然が重なって『これは買うしかない』と決めました」
注目度の高さを実感 納車されて、紹介してくれた知人に見せるべく池袋から渋谷まで運転することに。 信号待ちをしていると、隣にバイクが止まって「写真を撮ってもいい?」というジェスチャーをしてきたり、通行人に撮影されたり。注目度の高さを実感したそうです。 結果的に知人には会えなかったため、駐車場に止めて撮影した写真をツイッターに投稿したところ、勢いよく拡散しました。 車の運転が仕事のアイデアを生み出す貴重な時間になっているという北田さん。話題になったことについてこう話します。 「イメージを扱う仕事柄、自分をどう見せるのか、どう感じてもらうのか、が必要になることがあります。車は自分の手足の先にあって、服と同じように付け替え可能で、確実に影響を与える存在です。これからこの車にハマりながら、どうなっていくのか探っていきたいと思います。変な運転はできませんね」
施工した会社に聞きました このポルシェのラッピングを手がけたのは、福島県郡山市にある「CARAPP(カラップ)」の代表・服部純也さんです。 2年前に、自社の技術をPRするため社用で使っているプリウスをサビたようにラッピング。目撃情報がネット上で拡散して話題になりました。 この直後、ポルシェの前オーナーから「プリウスと同じようにラッピングしてほしい」と依頼があって施工したそうです。 「フェンダーのグラマラスな部分は、実際に水をたらすとどのように流れるかを確認した上でデザインを決めました」と服部さん。 インクジェットでシートに印刷したものを貼り付けたラッピング加工。街中で見かけるラッピングバスと同じ仕組みで、CARAPPではデザインから印刷、施工まで一貫して手がけているそうです。 ポルシェ以外にも、フェラーリやフォルクスワーゲンなど計6件でサビたようなラッピングを施工済み。再び話題になったことについては、こう話します。 「プリウスは2年も経つのに、いまだに反響があります。今回のポルシェもウケるんだなと再認識できましたし、世間に認知していただけてうれしいです」