山上被告、落ち着いた表情=微動だにせず聞き入る―安倍氏銃撃判決

安倍晋三元首相銃撃事件の判決で、無期懲役が言い渡された瞬間、山上徹也被告(45)は微動だにせず、うつむき気味に聞き入った。弁護団によると、被告は落ち着いた表情を見せていたという。
午後1時25分ごろ、法廷に現れた山上被告は長袖の黒いスエットに、緑色の長ズボン姿。これまでの公判と同様に眼鏡を掛け、白髪交じりの伸びた髪を、後ろで一つに結んでいた。傍聴席の方に目を向けることはなく、ゆっくりと弁護人の隣の席に座り、机に置かれた資料を見ながら時折、弁護人と言葉を交わしていた。
開廷が告げられた後、証言台の前に移動し、一礼して着席。裁判長が「山上被告ですか」と聞くと、「はい」と小さな声で応じ、うつむきながら主文の言い渡しを待った。
「被告人を無期懲役に処する」。裁判長の宣告に山上被告は姿勢を変えることなく聞き入った。その後、弁護人の隣の席に戻り、机の上で両手を組みながら、判決理由を読み上げる裁判長の声に耳を傾けていた。
言い渡し終了後、山上被告は眼鏡を外して目元の辺りを押さえるしぐさを見せた。裁判長が閉廷を告げると、背中を少し丸めて歩き、法廷を後にした。
記者会見した弁護団は「検察側の主張を全面的に採用するような結果。力が及ばず、(山上被告に)申し訳ない」と話した。 [時事通信社]