警察官なのに「闇バイト」 口座売却の元巡査部長に執行猶予付き判決

「闇バイト」で銀行口座を他人に売り渡したとして、犯罪収益移転防止法違反や詐欺罪などに問われた警視庁の元巡査部長、米川和行被告(41)=懲戒免職処分=に対し、東京地裁は28日、懲役3年、執行猶予5年(求刑・懲役4年)の有罪判決を言い渡した。村田千香子裁判長は「犯罪を取り締まる立場だったのに口座売買を繰り返した」と批判した。
判決によると、被告は2025年3~5月、自分名義の銀行口座を他人に譲渡したほか、偽造した運転免許証で他人名義の口座を開設するなどした。
判決は、被告が譲渡した口座について、社会問題となっている特殊詐欺に使われる危険性を認識していたと指摘。一方で、警察官としての知識や立場を使っていないことや起訴内容を認めて反省していることなどを挙げ、執行猶予を付けた。
警視庁によると、被告が闇バイトグループに渡した口座には特殊詐欺の被害金とみられる計約7000万円が振り込まれていた。【安達恒太郎】