衆院選が27日に公示され、2月8日投開票に向けて短期決戦が始まりました。日本テレビは各党首の「第一声」を独自分析。どんな項目に重点を置いていたのかをお伝えします。また、各党首が書いた「気合の言葉」からそれぞれの人柄にも触れてみます。
藤井貴彦キャスター
「日本テレビは、各党の党首の第一声を独自に分析しました。それぞれ何を訴えていたのでしょうか?」
滝菜月アナウンサー
「まずは自民党の高市総裁です。演説の半分近くの46%を占めたのが経済・物価高についてです。高市首相の持論である危機管理投資など、政権の経済成長戦略について最も多く主張しました」
「中道改革連合の野田共同代表は、冒頭解散に踏み切った高市首相への批判などが22%と最も高い割合で、次いで政党・候補者アピールや、自民党の裏金問題に関する政治とカネについて訴えました」
「日本維新の会の吉村代表は、『連立パートナーである自民党の高市総裁こそが日本を前に進めることができる』とし、演説の69%をアピールに費やしました。一方、維新が自ら主張してきた社会保険料の引き下げについては言及しませんでした」
「国民民主党の玉木代表は『年収の壁』引き上げなど、これまでの政党の実績をアピールしつつ、さらに手取りを増やす政策を実現していくと強く訴えました」
滝アナウンサー
「共産党の田村委員長は他党への批判も織り交ぜつつ、大企業や富裕層への税金を増やし、消費税を引き下げると主張するなど、演説の32%を経済・物価高に費やしました」
「れいわ新選組の大石共同代表は演説で消費税廃止について強く訴え、高市政権への批判を行いました。参政党の神谷代表は、演説で消費減税や外国人の受け入れ制限などについて訴えました」
小栗委員
「減税日本・ゆうこく連合は、『日本独立・日本再興・日本救世』を掲げ、演説の39%を政党・候補者アピールに使いました。日本保守党は演説の39%が外国人政策で、外国人受け入れの即時停止などを強く訴えました」
「社民党は消費税ゼロなどを訴えつつ、『衆議院の議席を奪還する』と演説の33%を使って政党・候補者をアピールしました。チーム未来は演説の半分以上を使い、政治資金の見える化など党の実績や理念を訴えました」
藤井キャスター
「主要各党の公約政策については、日本テレビのニュースサイトでも主な政策ジャンル別にまとめています。ぜひ参考にしていただければと思います」
藤井キャスター
「各党の党首の第一声では、どこを重視して訴えたか様々でした。短期決戦ということもあって、どこに投票するか迷うという方もいらっしゃるのではないでしょうか」
小栗泉・日本テレビ報道局特別解説委員
「そこで、党首の人柄などにも触れてみるというのはいかがでしょうか。26日、日本記者クラブの党首討論会に参加した7党の党首が、会場に向かう前、控え室で慣例にならって気合を込めた言葉を書きました」
「自民党の高市総裁は、『日本列島を強く豊かに』と党首討論での最初の発言と同じ言葉でした。私は高市総裁に26日、日本記者クラブとzeroの討論とで2回お会いしました」
「zeroのスタジオでご挨拶した時、高市総裁は『先ほどはどうも。あれ、今日だったかしら?今日よね?』というふうにおっしゃっていて、時間の感覚が分からなくなるほど忙しいんだなと思いました」
小栗委員
「中道改革連合の野田共同代表も26日の最初の発言と同じ、『生活者ファースト』。野田さんはいつもどっしり安定感がありますが、少し疲れた表情で、新党をまとめ上げるのに党内調整に苦労されたのかなと感じました」
小栗委員
「維新の藤田共同代表は維新つながりなのか、明治維新を主導した西郷隆盛の座右の銘として知られる『敬天愛人』。天を敬い、人を愛するという言葉を書きました」
小栗委員
「国民民主党の玉木代表は『一所懸命』。懸命に切実に取り組むという鎌倉武士の言葉だそうです。キャッチフレーズの『もっと手取りを増やす』に焦点を絞って取り組むということでしょうか」
小栗委員
「共産党の田村委員長は『反戦平和』。今ある政党の中で最も古い歴史を持つ共産党が結党以来掲げる基本理念なだけに、迷うことなく堂々としたためていました」
小栗委員
「れいわの大石共同代表は『生身の人間が社会を変える』。27日に自身のSNSでも『昨日テレビ討論連打で喜怒哀楽ぜんぶ生ざらししたったど。みっともなかろうと、誠実の、必死の、生身の人間が社会を変えるんだからな。』と投稿しています」
小栗委員
「参政党の神谷代表は『滅私奉公』。私利私欲ではなく公のために尽くすという意味で、昭和の政治家である近衛文麿元首相がこうした場面でよく使ったということで知られています」
「これを読んで『働いて、働いて、働いてですね』と声をかけたら、神谷さんは笑って、『それは高市総理ですから』と違いを強調していました」
藤井キャスター
「公示日を迎えて各党が示したのは、日本のこれからをどう描くかという設計図です。政策の中身はもちろん、それを託す党首がどんな判断軸を持つ人物なのかも重要です。私たちの未来像を選ぶこの機会に、その判断材料をこれからもお伝えしていきます」
(2026年1月27日『news zero』より)