福島県いわき市平豊間の合磯海岸にキタオットセイがいるのが見つかり、同市の水族館「アクアマリンふくしま」が31日に保護した。衰弱しており、同館で治療をしてから海に帰す。
保護されたキタオットセイはメスの成獣で、体長約1メートル、体重約20キロ。同館の獣医師によると、目立った外傷はないが、熱っぽく、感染症にかかっているとみられるという。同館で抗生剤の投与を受けており、順調に回復すれば2週間ほどで海に帰す予定だ。
同館によると、30日にオットセイがいると連絡があり、同日夕に職員が様子を確認。31日午前に獣医師が現地を訪れ、保護した。
同日朝には、海岸を通りかかった住民やサーファーが足を止める中、時折鳴き声を上げながら上半身を起こして辺りを見渡していた。友人と海岸を訪れた同市の女性(61)は「40年ほど住んでいるが、見るのは初めてでびっくりした。かわいい。寂しそうで心配だ」と様子を見守っていた。
同館によると、キタオットセイは日本近海では寒流に乗って南下し、1~5月頃に同市沖で目撃される。生きた個体が同市の海岸に漂着するのは数年に1度ほど。同館では2021年2月にも、江名漁港で首にナイロンバンドが巻き付いて衰弱した状態の個体を保護していた。