上野・羽田そして香港、狙われたのは両替する日本円…被害の両替商「金の売却で得た現金を運び香港ドルに替えていた」

香港中心部で日本人2人が現金を奪われた事件で、香港警察は31日、2人から現金約5100万円を奪った疑いがあるとして、23~52歳の男女6人を強盗容疑で逮捕したと発表した。
多額の現金を運搬中のグループが襲われた今回の事件。狙われたのは香港で両替する日本円だった。警視庁幹部によると、最初の事件は29日夜、東京・上野の路上で起きた。7人の男女が車に現金を積み込む作業中、3人組の男にスーツケース3個を奪われた。
7人は現金の運搬を担当する中国人やリクルーターの日本人らで、責任者の日本人男性は同庁に、「貴金属店から預かった円を香港に運び、香港ドルに替える仕事をしている」と話し、被害は約4億2300万円と明かした。
3人組の男は現金強奪後、仲間が運転する軽乗用車で逃走。4人は別の仲間1人が乗ったミニバンに乗り換え、千葉県流山市方面に走り去った。ミニバンは暴力団関係者の名義だった。
事件から約2時間半後。羽田空港の駐車場では、車に約1億9000万円入りのスーツケースを積んでいた4人の男性グループが狙われた。襲ったのは車に乗った4人組の男で、何も取らずに横浜方面に逃げた。車のナンバープレートは偽造だった。
襲われた1人の両替商の男性は「金の売却で得た現金を毎日のように香港に運び、日本円を香港ドルに替えて入金してもらっていた」と説明。運搬担当の2人が、現金を持って出国し、香港から「金を奪われた」などと連絡していた。