福岡市の図書館で、利用者と警備員の男女3人が刃物で襲われた事件の続報です。殺人未遂の疑いで逮捕された男が「誰でもいいから人を殺したかった」という趣旨の供述をしていることが分かりました。
■竹原侑記者
「吉井容疑者が警察署から出てきました。フードをかぶっていて、表情を確認することはできません。」
21日、殺人未遂の疑いで検察庁に身柄を送られた福岡市早良区の無職、吉井辰夫容疑者(61)。
この事件は19日、福岡市総合図書館で、利用者と警備員の男女3人が男に刃物で襲われたものです。
80代の男性利用者が腹を刺されて重傷、50歳の女性利用者は首に、70代の男性警備員は指にケガをしました。
福岡市によりますと、男は事件の30分ほど前に図書館を訪れ、しばらくして1階のトイレに入りました。
10分近くたってトイレを出ると、目の前の閲覧スペースにいた男性利用者の腹をいきなり刺して逃走。
その後、エントランスホールにいた女性利用者を切りつけ、駆けつけた男性警備員にもケガをさせたことが防犯カメラの映像で確認されたということです。
女性は逃走経路にいたため襲われたとみられています。
吉井容疑者は女性利用者に対する殺人未遂の疑いで逮捕され、容疑を認めているほか、ほかの2人を切りつけたり刺したりしたことも認める供述をしています。
さらに。
『誰でもいいから人を殺したかった』
吉井容疑者がこうした趣旨の供述をしていることが、捜査関係者への取材で新たに分かりました。
また、現場で押収された刃渡りおよそ17センチの包丁について、吉井容疑者が「自宅から持ってきた」と説明していることも明らかになっています。
警察によりますと、吉井容疑者と3人には面識がなく、トラブルも確認されていないということです。
警察は、吉井容疑者には無差別に人を襲う目的があったとみて調べを進めています。