福島県警機動隊は、機動隊歌の歌詞にあった男子を意味する言葉「健夫(ますらを)」を「精鋭」に変更した。初の女性入隊から17年を経て、ようやく実態に合わせた。完成式では、機動隊員らが新しい隊歌を練習し、地域の治安への貢献を改めて誓った。
県警によると、機動隊は1952年に発足。隊歌は67年に1~3番が完成し、朝礼や終礼の際に歌われてきた。その後、機動隊の拠点が福島市岡部から現在の同市荒井に移転したことをきっかけに、90年に4番が追加された。その中に「治安を担う健夫を 見守る荒井の大欅(けやき)」とあった。「健夫」は、「立派な男」「強く勇ましい男子」といった意味だ。
一方、県警では93年に初めて女性警察官を採用。2009年には機動隊に初めて女性が配置された。
現在は40人の隊員のうち5人が女性。実態に合わせ、男子に限定する歌詞の変更が必要として、昨年夏に隊員から新しい歌詞を公募。最も多かった「精鋭」に変更が決まったという。
24日の完成式には、かつて歌詞を作った機動隊OBの赤津洋輔さんも駆けつけ「精鋭部隊である自信を持って長く歌ってもらいたい」とあいさつ。機動隊OBで前県警音楽隊長の白岩仁さんの指導の元、隊員は新しい隊歌を練習した。
機動隊では今後、コロナ禍でなくなってしまった朝礼や終礼時での隊歌斉唱を復活させる予定だ。佐藤篤志副隊長は「機動隊は県警の中でも最後のとりで。厳しい訓練の中、隊歌で自らを鼓舞し、県民の安全・安心に貢献したい」と話した。【松本光樹】