姫路城の入城料、3月から2500円 2.5倍に 市民は据え置き

世界遺産で国宝の姫路城(兵庫県姫路市本町)で入城料が3月1日、大幅に改定される。これまで18歳以上は一律1000円だったが、市外の人は2・5倍の2500円に値上げする。一方で市民(市内在住者)は据え置き、初めて「二重価格」を採用。18歳未満は一律無料とする。
入城料の値上げは「平成の大修理」を終えた2015年、修理前の600円から現行の1000円にして以来で11年ぶり。市民向け価格の適用を受けるにはデジタルチケット購入時にマイナンバーカードで本人認証するか、入城時に窓口でマイナンバーカードや運転免許証など公的な証明書を提示する必要がある。
値上げに併せ、予約制デジタルチケットを本格運用▽年間パス(5000円)を導入▽子供向けパンフレットを制作▽天守に入る際に脱いだ靴を入れる肩掛け式の袋を配布――など利便性を上げる対策を実施する。
市は値上げの理由として、約400年前の木造建築の維持管理費や石垣の耐震工事など安全対策費の高騰を挙げる。市によると、15年度からの10年間の維持・保存の費用は約145億円。25年度からの10年間は約280億円に膨らむという。値上げによって年間入城者数は約2割減少すると想定するが、収入は24年度比で10億円程度の増収を見込む。
市民向け価格導入について清元秀泰市長は記者会見で「城郭や周囲の景観は市民の協力があって守られている」と説明。18歳未満無料(現行は小学生~高校生300円)については「姫路城は教育施設でもあることを世界に発信したい」と狙いを語った。【村元展也】