被害女性、検察内のハラスメント調査求める 元検事正の性的暴行事件

部下だった女性検事に性的暴行を加えたとして元大阪地検検事正の北川健太郎被告(66)が準強制性交等罪に問われている事件を巡り、被害女性が2日、法相と検事総長に要望書を提出した。独立した第三者委員会を設置し、自身の事件に限らず全職員を対象に検察内のハラスメントの実態を調査するよう求めた。
女性は提出後の記者会見で「全職員の勤務環境の改善を図り、大事な仲間が私と同じ目に遭わないようにしたい」と訴えた。匿名性が担保された実態調査、実効性のある再発防止策の公表などを3月末までに実施するよう求めた。実施されない場合は、4月末で検事を辞職するとしている。
最高検は「検察庁職員の働きやすい職場環境等の醸成については、引き続き、適切に対応してまいります」とのコメントを出した。
北川被告は大阪地検の検事正だった2018年9月に大阪市内の官舎で女性に性的暴行を加えたとして起訴された。24年10月の初公判では起訴内容を認めたものの、その後に無罪を主張する方針に転じた。
女性は2月、北川被告や国、当時の検察幹部らに約8300万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こした。検察組織が状況を把握しながら、職場での中傷の2次被害を拡大させたなどと主張している。【五十嵐隆浩】