この冬の気温は過去5番目の高さ 強い寒波の期間短く暖冬に

日本の今冬(12月から2月)の平均気温は速報値で基準値に比べて0.90℃高く、過去5番目の高さになりました。強い寒波に見舞われた時期はあったものの全体として寒い期間は短く、2年ぶりの暖冬になりました。
都市化の影響が比較的小さい全国15か所の代表地点(※)の観測値による、冬(12月~2月)の日本の平均気温偏差は速報値で+0.90℃でした。過去5番目の高さで、平年並みだった昨冬に比べると大幅に上昇しています。

▼秋の平均気温平年偏差(高い順)

2020年 +1.43℃

2024年 +1.27℃

1949年 +1.06℃

2007年 +1.04℃

2025年 +0.90℃

※算出に使用している地点

網走、根室、寿都、山形、石巻、伏木、飯田、銚子、境、浜田、彦根、宮崎、多度津、名瀬、石垣島
特に気温が高かったのが北海道で道北や道東を中心に平年より1.5℃以上高くなっています。旭川市は3か月の平均気温が平年よりも1.7℃高い-4.0℃で、観測史上3番目の高さです。

西日本、東日本でも1℃前後高い所が目立ち、東京都心や福岡市は平年より1.1℃、大阪市は0.9℃高くなっています。
1月下旬に強烈な寒波も全体として寒い時期は少ない
時系列で気温の傾向を見ていくと、12月のはじめは気温が下がって早い冬の訪れとなったものの、中旬以降は高温傾向が続きました。

年が明けてからは寒気が流れ込みやすい気圧配置となり、特に1月下旬は強力な寒波に見舞われて、厳しい寒さになりました。

寒波の影響が続いたのは2月の上旬までで、中旬からは顕著な高温傾向に転じています。特に2月の終盤は全国的に平年を大幅に上回り、初夏を思わせる陽気になった日がありました。

寒暖の変化が大きいなかで、全体としては気温の高い期間の方が長く、かなりの暖冬になっています。
日本海側で大雪、太平洋側は少雨で渇水
また、この冬は太平洋側の降水量の少なさも目立ちました。

西日本から関東、東北にかけての太平洋側は軒並み平年よりも少なくなっています。元々降水が多くない時期である上に、平年を下回ったことで各地で渇水となりました。2月下旬から雨の日がやや増えてきたものの、まだ渇水の解消には至っていません。

一方で日本海側は降水量が多く、特に青森県、秋田県で平年の1.5倍以上の所があります。青森市は584.0mmと平年の1.49倍に達しました。降雪量も1.31倍で、最深積雪は183cmと40年ぶりに180cm以上を観測しています。