警視庁によると、都内で去年1年間に落とし物として届けられた現金は約45億円にのぼり、過去最多となったことがわかりました。そこで、今回の#みんなのギモンでは「“約45億円”落とし物 なぜ過去最多?」をテーマに解説します。
瀧口麻衣アナウンサー
「まず、都内の落とし物の届け出は、平均すると1日にどれくらいあると思いますか?」
森圭介キャスター
「1000は、いってます」
斎藤佑樹キャスター
「そんな、いってますか?」
瀧口アナウンサー
「正解は、平均すると1日に1万2434件ありました。去年1年間では約450万件と、こちらも過去最多となりました。
なぜ、こんなに増えているのでしょうか。警視庁は、インバウンドの増加、ワイヤレスイヤホンや電子たばこなど、小型の電子機器などを持つ人が増えたことなどをあげています。
では、どんな落とし物が多いのでしょうか?
1位は証明書類。クレジットカードやキャッシュカード、運転免許証などです。実際『マイナンバーカードをコピー機に忘れてきてしまった』という番組スタッフもいました。
次いで2位は定期券、スイカなど有価証券類。3位は衣類・履物類、4位は電気製品類、5位に財布類となっています。
また、現金の落とし物の総額は約45億円。
スーパーのセルフレジで釣り銭を取り忘れるなど、施設からの届け出が7割以上だったのですが、中には高額の現金の落とし物もあり、1件としての最高額はなんと2700万円でした。都内の店舗にアタッシェケースに入った状態で忘れられていて、お店の人が交番に届け出をし、翌日には持ち主に返ったそうです」
瀧口アナウンサー
「気になるのは現金の落とし物、約45億円の行方です。約32億3000万円は持ち主に返りました。そして、約5億9000万円が拾った人へ引き渡されました。
まだ6億8000万円残っていますね。これがどこへ行ったのか。落とし主が見つからなかったなどの理由で、実は『東京都の歳入』になるということです」
森キャスター
「保管代とか手続き代もあるから、しょうがないかもしれないですね」
瀧口アナウンサー
「一方で、警察から『落とし物届いてますよ』と連絡が来たら、みなさん、どうでしょうか? 『え?いつ落とした?』と困惑してしまいますよね。そんな不安をあおるような不審な電話も、いま増えているというんです。
例えば、愛媛県内で先月確認された手口です。
警察の遺失物係をかたる電話がかかってきます。主に自動音声ガイダンスで『遺失物があります』などと言われた後、警察官をかたる人物から『あなた名義のキャッシュカードが拾得されている』などと言われるということです。
その後、捜査の担当者として別の人物が『犯罪の疑いがあり取り調べをする』などと言って、SNSのビデオ通話で警察手帳などを提示し、資金調査の名目で現金の振り込みなどを要求するということです。
こうした不審な電話が全国各地で確認されています。警察は音声ガイダンスで問い合わせをすることはないそうで、注意を呼びかけています」
斎藤キャスター
「『え?いつ落としたの?』となっているときに、そのように応えてしまうと、大変なことになるから気を付けないといけませんね」
瀧口アナウンサー
「続いて、実際に落とし物をした場合『どこで落としたのかわからない!』ということもあると思うのですが、探す際にこんな方法もあります」
上野美菜記者
「駅や商業施設などに届けられた落とし物。1回問い合わせをするだけで、さまざまな場所を探してくれるようになります」
瀧口アナウンサー
「落とし物をしたときに、それぞれの場所へ問い合わせをしなくても、ネットで1度に交通事業者などへ横断的に問い合わせできるサービスがあるんです。
『落とし物クラウドfind』というものです。探し方は、落としたものの画像や特徴、落とした可能性のある日時や場所などを登録。すると、画像認識AIが交通事業者などが登録している落とし物と照らし合わせ、見つかれば連絡がくるというものです。
去年12月から始まったサービスで、導入しているのは羽田空港や日本交通、京急電鉄など交通系の8事業者。来月からはJR東日本でも導入される予定です。
まだ横断的に検索できるのは首都圏を中心にした交通機関ですが、年内には商業施設なども一括で検索できるよう、進めているということです」
鈴江奈々キャスター
「駅でも、隣の商業施設で忘れてしまうと、そこで預かっていることもあるので、そこで情報がつながると、うっかりさんとしては助かります」
瀧口アナウンサー
「落とし物をしたら、まずは警察や施設などに届け出をして、検索サービスなども使いながら、落ち着いて探すといいのではないでしょうか」
(3月3日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)
【#みんなのギモン】身の回りの「怒り」や「ギモン」「不正」や「不祥事」。寄せられた情報などをもとに、日本テレビ報道局が「みんなのギモン」に応えるべく調査・取材してお伝えします。(日テレ調査報道プロジェクト)