旧統一教会、思惑みえる“内部文書” 日本の政界に接近、影響力を拡大しようと…

4日、再び解散命令が出された世界平和統一家庭連合(=旧統一教会)。私たちは、教団の内部文書とみられるものを入手。文書からは、教団が日本の政界に影響力を拡大しようとしてきた活動の一端が見えてきました。
安倍晋三元首相が銃撃され、死亡した事件。
殺人などの罪に問われている山上徹也被告が語ったのが、世界平和統一家庭連合(=旧統一教会)への恨みでした。
山上被告 逮捕後の供述
「母親が“統一教会”にのめり込み、家庭生活がめちゃくちゃになった」
事件の1年ほど前、安倍元首相が教団の関連団体に送ったメッセージ動画を見た山上被告。
山上被告
「今後も安倍元首相と旧統一教会との関係が公に続いていくとすれば、認められていくのは受け入れがたい」
この事件を受けて、自民党は所属する国会議員にアンケートを実施。その結果、教団側と接点があった議員は179人だと公表しました。
明らかになった、教団と政治の関係。
私たちが入手した“ある文書”からも、政治への接近を図る教団の思惑の一端がみえてきました。
3200ページにおよぶ文書。
韓国メディアによると、韓国警察は旧統一教会と韓国政界の癒着をめぐり、教団トップ韓鶴子総裁の関与などを捜査する過程で、教団の内部文書を押収。
私たちが入手した文書は、この内部文書と同じ内容のものとみられます。
各国の教団幹部らが韓鶴子総裁に報告した内容などがまとめられていて、銃撃事件のきっかけとされる安倍元首相のメッセージ動画の撮影に至った経緯や、銃撃事件後の対応についても詳細に記載されていました。
日本からの報告者のひとりとして記載されていた当時の旧統一教会会長は、「私が述べていない内容が多々含まれている」とした上で「元世界本部長に送った報告が含まれているのは事実です。個人的意見や希望的予測なども多く含まれています」と、“信仰的希望を込めた私信に近いもの”と説明しています。
文書の中で繰り返し書かれていたのは、日本の政治の動向や選挙について。
2018年に記載
「日本の場合は、選挙応援を通じて国会議員たちや自民党トップクラスの大物幹部たちと、より深い信頼関係を築いていくことが最も現実的で効果的なアプローチである」
日本で活動を進めるためには“政治家へのアプローチが重要”と書かれています。選挙に関しては「安倍元首相から選挙応援を依頼された」とする記載もありました。
選挙応援をし、成果をあげることについては次の記載が…。
2022年に記載
「自民党本部の私たちへの評価が全く変わるはずです」
「救国救世の摂理は全く異なる次元のステージへと突入することができます」
一方で、2021年の解散・総選挙の際には…。
「自民党が選挙で大勝しすぎると傲慢になる」
「議席が減って窮地に追い込まれれば、私たちの団体に助けを求めるSOSを発信して近づいてくるようになる」
「自民党が議席を減らすことは反面プラスの面もある」と言及。
影響力を拡大するため、日本の政治家に近づこうとしていたことがうかがえます。その対象は、自民党以外の議員にも…。
中道改革連合の前共同代表でかつて首相も務めた野田佳彦議員です。
25年前、千葉県船橋市の料亭で撮影された写真。あいさつをする野田氏のそばにいるのは、旧統一教会の関連団体である国際勝共連合の幹部です。
勝共連合によると、野田氏の後援会結成のため集まったということです。
勝共連合は、野田氏との関係について…。
国際勝共連合
「野田氏との関係は続いていた。選挙協力もあったと認識しています」
一方、野田氏の事務所は日本テレビの取材に対し、会合への出席は事実だと認めた上で、「会合の趣旨や出席者の一覧・肩書等は判明しませんでした」「過去の選挙において、国際勝共連合側から協力があったとは認識していません」と答えています。
2019年に書かれたとされる文書の中では、野田氏との関係について。
2019年に記載
「私たちが与党・自民党との関係を最優先してきたため、野田元首相と十分なコンタクトを継続できず、野党議員である野田元首相と私たちとの関係が疎遠であったことは事実」
関係を回復しようとする内容が書かれていました。
与野党関係なく、長い時間をかけて政治家と関係を築こうとしていたのでしょうか。
教団はこの文書について「報告者やその他の人々の私見・誇張・誤解・誤訳等が多分に含まれている」「極めて信ぴょう性に欠ける」とコメントしています。
( 3月4日放送『news every.』より)